2016年11月15日

『絵でみる脳と神経 第3版―しくみと障害のメカニズム 』恵信甲府病院 藤原裕己先生のこの一冊

『絵でみる脳と神経 第3版―しくみと障害のメカニズム』
馬場 元毅著 JJNブックス 2,800円+税
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今回推薦する本は、馬場 元毅先生の「絵でみる脳と神経第3版―しくみと障害メカニズム」です。
この本は、学生時代の参考書として購入しましたが、学生時代だけでなく臨床現場でも参考になる1冊です。タイトル通り健常の脳と神経のメカニズム、病気・障害のメカニズムを誰にでも分かりやすく書かれています。この本は内容もさることながら、挿絵もすごくわかりやすいのが特徴です。この挿絵は著者本人の描き下ろしで、脳機能をとても繊細に書かれていてとても分かりやすいです。1ページに沢山の挿絵を載せており、メカニズムを頭の中でイメージしやすいです。
臨床上、脳神経疾患の方とのリハビリが一番多いです。言語障害・摂食嚥下障害に対してアプローチをするのはもちろんですが、言語障害、摂食嚥下障害の原因である脳神経疾患の知識もSTは必要です。脳機能と神経の基礎を今一度振り返ってみてはいかがでしょうか?とてもお勧めです。
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2016年08月25日

『自閉症の僕の七転び八起き』山梨厚生病院 言語聴覚士 山本雄太先生のこの一冊

『自閉症の僕の七転び八起き』
 東田直樹著 角川文庫 1300円+税
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 この著者の本は以前、あけぼの医療福祉センターの小澤先生が紹介されていた本の最新版です。私自身何年も前に自閉症児の療育に携わり毎日がわからないことだらけでした。今この本を読むと年齢は違えども当時の子供たちを少しわかったような感じがします。またこの本から学んだことが実際の障害受容をどのように行っていったかが当事者本人の気持ちがそのまま書かれていてその苦しみや気づきなど実際に私たちから目に見えない部分のことが多くありとても勉強になりました。障害をおうこととは、障害者とは、障害者として社会で生きてくこととはなど当事者でなければわからない内面が書かれています。
 この本の一説でとても心に残ったものがあります。「僕は自閉症者としての内面を伝え続けていますが、これは自閉症者だけではなく、普通の人にも共通する思いではないかと、たくさんの方が感じ取ってくださっていることを知りました。生き辛さを抱えた人たちに共通するものとは何でしょう。それは、言葉にできないほど苦しい気持ちではないかと思っています。心の状態を表現することで、気持ちの不安定さの理由が理解できます。」このことは自閉症者だけでなく私たちが関わっている言語障害を抱えるすべての方に共通していると思います。患者様の本当の気持ちに寄り添うことの大切さ、そこから患者様の訴えをしっかり聞き取る重要さを再確認できました。
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2016年06月18日

『嚥下障害のことがよくわかる本 食べる力を取り戻す』竜王リハビリテーション病院の  石川明日香先生のこの一冊

嚥下障害のことがよくわかる本 食べる力を取り戻す  
著者/編集: 藤島一郎 講談社 1,300円+税

私が推薦する図書は、「嚥下のことがよくわかる本 食べる力を取り戻す」です。高齢の患者様や御家族への説明の際に文字だけでは伝わりにくく、どのようにすれば伝わりやすくなるのか悩んでいるときに出会った1冊です。ria.jpg
この本では、嚥下の基礎知識から在宅で出来る訓練法・食事の調理法・口腔ケア・食べる力を取り戻すリハビリ術などが書かれています。字も大きく、イラスト付きでわかりやすく読みやすくなっています。
日頃のチェック項目や誤嚥性肺炎のサイン、誤嚥を起こしにくい食べ方や介護者の負担軽減の方法など退院後在宅でご家族の方が見るべきポイントや活用できる内容が書かれているため、患者様や御家族への説明の際に参考にしています。専門的な内容は少なくSTとして物足りなさを感じるかもしれませんが、改めて基礎に戻る事の出来る本でもあります。ぜひ皆様にも一読していただきたい一冊です。

posted by st_yamanashi at 19:56| Comment(0) | 書籍(臨床) | 更新情報をチェックする