2016年08月25日

『自閉症の僕の七転び八起き』山梨厚生病院 言語聴覚士 山本雄太先生のこの一冊

『自閉症の僕の七転び八起き』
 東田直樹著 角川文庫 1300円+税
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 この著者の本は以前、あけぼの医療福祉センターの小澤先生が紹介されていた本の最新版です。私自身何年も前に自閉症児の療育に携わり毎日がわからないことだらけでした。今この本を読むと年齢は違えども当時の子供たちを少しわかったような感じがします。またこの本から学んだことが実際の障害受容をどのように行っていったかが当事者本人の気持ちがそのまま書かれていてその苦しみや気づきなど実際に私たちから目に見えない部分のことが多くありとても勉強になりました。障害をおうこととは、障害者とは、障害者として社会で生きてくこととはなど当事者でなければわからない内面が書かれています。
 この本の一説でとても心に残ったものがあります。「僕は自閉症者としての内面を伝え続けていますが、これは自閉症者だけではなく、普通の人にも共通する思いではないかと、たくさんの方が感じ取ってくださっていることを知りました。生き辛さを抱えた人たちに共通するものとは何でしょう。それは、言葉にできないほど苦しい気持ちではないかと思っています。心の状態を表現することで、気持ちの不安定さの理由が理解できます。」このことは自閉症者だけでなく私たちが関わっている言語障害を抱えるすべての方に共通していると思います。患者様の本当の気持ちに寄り添うことの大切さ、そこから患者様の訴えをしっかり聞き取る重要さを再確認できました。
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2016年06月18日

『嚥下障害のことがよくわかる本 食べる力を取り戻す』竜王リハビリテーション病院の  石川明日香先生のこの一冊

嚥下障害のことがよくわかる本 食べる力を取り戻す  
著者/編集: 藤島一郎 講談社 1,300円+税

私が推薦する図書は、「嚥下のことがよくわかる本 食べる力を取り戻す」です。高齢の患者様や御家族への説明の際に文字だけでは伝わりにくく、どのようにすれば伝わりやすくなるのか悩んでいるときに出会った1冊です。ria.jpg
この本では、嚥下の基礎知識から在宅で出来る訓練法・食事の調理法・口腔ケア・食べる力を取り戻すリハビリ術などが書かれています。字も大きく、イラスト付きでわかりやすく読みやすくなっています。
日頃のチェック項目や誤嚥性肺炎のサイン、誤嚥を起こしにくい食べ方や介護者の負担軽減の方法など退院後在宅でご家族の方が見るべきポイントや活用できる内容が書かれているため、患者様や御家族への説明の際に参考にしています。専門的な内容は少なくSTとして物足りなさを感じるかもしれませんが、改めて基礎に戻る事の出来る本でもあります。ぜひ皆様にも一読していただきたい一冊です。

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2016年03月14日

『よくわかる脳の障害とケア』恵信りほく病院 小澤辰馬先生のこの一冊

よくわかる脳の障害とケアー解剖・病態・画像と症状がつながる
酒井保治郎 監修 小宮桂治 編集  南江堂 2,500円+税

 今回ご紹介する本書は、病棟で働く看護師に向けて、脳機能障害をもつ患者様に、どのような点に注意し具体的に関わったらよいかについて、考え方と実践の支援をするという目的でまとめられています。yokuwakaru2.jpg

 多種多様の症状を呈する脳機能障害の理解に必要な知識を「脳の解剖」から「基本的な病態生理」へ、そして「脳の画像診断」から「障害部位と病態から症状を予測」と、順序立てて解説されています。

 脳機能障害をもった患者様に対して、どのように考えたらよいかについて”基礎の基礎“としてまとめられています。私も、病棟で看護師さんに相談を持ち掛けられた際に紹介している一冊です。
(本書序文より抜粋して紹介させて頂きました)

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