2017年06月05日

『やさしいコミュニケーション障害学 基礎からわかる言語聴覚療法の実際』 甲州リハビリテーション病院 赤池 絢先生のこの1冊

『やさしいコミュニケーション障害学 基礎からわかる言語聴覚療法の実際』
八王子言語聴覚士ネットワーク(編集) 三輪書店 2,700円(税込)
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今回紹介させて頂く本は、八王子言語聴覚士ネットワーク編集の「やさしいコミュニケーション障害学 基礎からわかる言語聴覚療法の実際」です。コミュニケーションとは何かに始まり、難聴や構音障害、失語症、認知症、高次脳機能障害、言語発達障害などといった各障害別に、その症状や評価の方法、リハビリテーションの内容、コミュニケーションの取り方などが具体的に説明されており、成人から小児まで幅広い領域の内容です。さらに、事例紹介が記載されていることで、どう対応したらよいかがとてもイメージしやすくなっています。この本は、八王子ネットワークのみなさんが、市民公開講座で実際に使用した配布資料をもとに執筆されています。私自身も障害についてご家族へ説明する際に、専門用語などをどのように説明したらよいか頭を悩ますことも多いですが、この本の内容を参考にしながらご家族へ指導を行っています。地域包括ケアシステムにおいては、医療や介護の専門職だけでなく、地域の方もさまざまなサービスの担い手となります。コミュニケーション障害を理解し対応方法を知ってもらうために、どんな方にでも一度手にとって頂きたい一冊です。
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2017年02月05日

『脳卒中後のコミュニケーション障害 改訂第2版』巨摩共立病院 西澤伸先生のこの一冊

『脳卒中後のコミュニケーション障害 改訂第2版』
竹内愛子,河内十郎 編集
堀田牧子,毛束真知子,長谷川和子,武石 源,山澤秀子,中村やす 著
協同医書出版社 6,048円(税込)
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今回、紹介させていただく本は「脳卒中後のコミュニケーション障害 改訂第2版」です。
 この本は、学生時代に実習先のバイザーから失語症の勉強に役立つと紹介してもらい、国家試験勉強や臨床の場で参考書の一つとしてよく用いていました。
 本書は失語症を中心に取り上げており、失語症状、タイプ分類、責任病巣、アプローチなどの基礎的な内容を、図や表を用いながらとても分かりやすく説明されています。他にも、失語症を呈した方やその家族の心理・社会的な問題点や課題点についても書かれています。また、失語症以外にもディサースリアや右半球損傷によるコミュニケーション障害などについても説明されています。
 私が初めて失語症患者様を担当させていただいた時、患者様の心理面に着目しました。障害受容について考えていく中で、この本を参考に、今の患者様の心理状態がどの段階なのか、どういった対応を取っていくべきなのか、失語症を呈した方との向き合い方について深く考える良いきっかけとなりました。
 基礎が多く、とても見やすく分かりやすい内容だと思います。失語症の患者様を担当されている先生方やSTを目指している学生の皆様にお勧めしたい参考書です。
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2016年11月15日

『絵でみる脳と神経 第3版―しくみと障害のメカニズム 』恵信甲府病院 藤原裕己先生のこの一冊

『絵でみる脳と神経 第3版―しくみと障害のメカニズム』
馬場 元毅著 JJNブックス 2,800円+税
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今回推薦する本は、馬場 元毅先生の「絵でみる脳と神経第3版―しくみと障害メカニズム」です。
この本は、学生時代の参考書として購入しましたが、学生時代だけでなく臨床現場でも参考になる1冊です。タイトル通り健常の脳と神経のメカニズム、病気・障害のメカニズムを誰にでも分かりやすく書かれています。この本は内容もさることながら、挿絵もすごくわかりやすいのが特徴です。この挿絵は著者本人の描き下ろしで、脳機能をとても繊細に書かれていてとても分かりやすいです。1ページに沢山の挿絵を載せており、メカニズムを頭の中でイメージしやすいです。
臨床上、脳神経疾患の方とのリハビリが一番多いです。言語障害・摂食嚥下障害に対してアプローチをするのはもちろんですが、言語障害、摂食嚥下障害の原因である脳神経疾患の知識もSTは必要です。脳機能と神経の基礎を今一度振り返ってみてはいかがでしょうか?とてもお勧めです。
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