2019年05月01日

『脳を繙く』 甲府城南病院 桂川謙祐先生のこの一冊

『神経心理学コレクション 脳を繙く』
 著:M. R. Bennett /P. M. S. Hacker  訳:河村 満 シリーズ編集:山鳥 重/河村 満/池田 学
 医学書院 4,800円+税

51MYFkDiqwL._SX351_BO1,204,203,200_.jpg「脳を繙く」このタイトルが示すように、難解な神経心理学の領域に私を導いてくれた書籍です。入職してから11年が経ちますが、シリーズで出版されている医学書院の神経心理学コレクションを毎日読んで神経心理学について学んでいきました。神経心理学の領域は、まだまだ分からないことが多く難解であると共に、奥深さがありますが、シリーズ編集者の山鳥重先生、河村満先生、池田学先生の対談形式での内容が興味を惹いてくれました。昨年、高次脳機能領域の認定言語聴覚士の資格を取得しましたが、その礎を築いてくれたのもこのシリーズだと思っています。
 特にこの「脳を繙く」では、ミルナー、カンデル、ウェルニッケ、レヴェルト、ダーウィン、ダマジオなど神経心理学(認知神経科学)の各領域の変遷について、歴史を繙いていく内容になっています。10年前に出版されたこの本は、特に難しく未だに理解しきることができません。30冊あるシリーズのうち、何冊を読破し、自分の知識にすることができるか、皆さんも是非挑戦してみてください。
posted by st_yamanashi at 16:01| Comment(0) | 書籍(臨床) | 更新情報をチェックする
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