羽石英里著 春秋社 2,300円+税
私から紹介させていただく本は、羽石英里先生著の“パーキンソン病のための歌による発声リハビリテーション”です。
当院では、全国パーキンソン病友の会山梨県支部と��B1催で、月に1回、パーキンソン病教室が開催されています。そこで、パーキンソン病の患者様やご家族、医療・介護サービス関係者の方々と話しをする機会が多くあります。その中で、自分自身の知識や経験不足を実感し、改めて、パーキンソン病について1から学ぼうと考え、この1冊を手に取りました。
本書は、パーキンソン病患者の支援にあたる専門職を対象に書かれており、音楽療法ボイスプログラム(MTVP)を支える理論的な背景や先行研究が紹介されています。そして、セラピストが実施するにあたり、実用的な手順や留意点が詳しく紹介されています。さらに、患者様が在宅生活の中で、自主訓練を行なえるような、実践方法が分かりやすく紹介されています。
明日から、臨床の場で活躍する参考書として、心から推薦させていただきます。